雲台

go2batayan2011-05-22

 2006年に購入したクルマ鉄用三脚のSLIK製プロ700 DX-AMT。このたび「雲台(うんだい・三脚のてっぺんのカメラを載せる部分)」を新調しました。
 この三脚に元々付いていた雲台は丸いクイックシューを使うタイプですが、このシューはカメラやレンズに付けっ放しにしておくには邪魔だったので、スペアは買わずにいちいちカメラ(レンズ)にシューを付ける→雲台に載せる→撮影する→雲台から降ろす→カメラ(レンズ)からシューを外す‥‥という面倒なことをやっていました。
 しかし、雪が降る中での撮影ではシューが凍り付いて外せなくなることがあり(この場合カメラを雲台の上でクルクル回して外すという情けない作業を余儀なくされる)、後述する「コマ締め」への憧れもあって交換することと相成りました。
SH-807
 ちなみにプロ700 DX-AMTは雲台を変えつつ現在も販売されていて、現行の「III」に使われている雲台はこのSH-807。同じメーカー同士の組み合わせというのも無難過ぎてツマラナイので、定評のあるハスキー3Dヘッドと最後まで迷いましたが、重量もお値段もライトなこちらに落ち着きました。


 「コマ締め」とは、雲台のパン/チルトハンドルを締めたり緩めたりしても微妙なアングルのズレが発生しにくい機構。これに対して、従来から用いられてきたのが「割り締め」です。
こちらはカルマーニュの雲台。
 「割り締め」はハンドルを締めると隙間(白矢印)が縮まって回転部分が固定される仕組みで、構造上、締めたり緩めたりするとパン/チルトに微妙な変位が生じます。これは広角や標準ではあまり問題にならない(そもそもバルブ以外で三脚を使う機会があまりない)のですが、手ブレと同様に焦点距離が長くなるほど画角内の変位が大きくなるため、望遠域では微調整に手間取ることになります。