鬼籍入り

 自分でタイトルを打っていて「おによめいり」と読んでしまった、最近眼鏡が合っていないばたばたです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 さて、毎年この時期になると、一部の鉄道雑誌でJR各社の昨年度の車両のうごき(新製・改造・転属・廃車etc.)を網羅した特集記事が組まれますが、北海道では昨年10月のダイヤ改正で引退した781系電車以外にも、ひっそりと表舞台から姿を消した車両があり、その中のいくつかをここで振り返ってみたいと思います。



2007.06.13 回9537D 石北本線北見駅にて
EOS 7s+EF28-135mm F3.5-5.6 IS USM FUJI SUPER 400FT


 キハ183系で長大編成を組むときに使われていた、発電装置付きの中間車キハ184形。国鉄末期から始まった特急列車の短編成化に伴って余剰となり、4両が運転台を取り付ける改造を施されてキハ183形100番台(いわゆるボウズ)に生まれ変わりました。
 キハ184形として残った車両も、発電装置非搭載のキハ183形500番台とコンビを組んで「とかち」や長大編成の臨時列車に使われたり、ごく稀に輸送繁忙期の「オホーツク」に組み込まれたりしていましたが、札幌と釧路に残っていた3両が昨年度に廃車され形式消滅しました。



2005.10.01 釧路運輸車両所にて(一般公開時)
COOLPIX SQ


 元「おおぞら」の分割併合用として、キハ182形0番台に回送用運転台を取り付けた100番台。こちらではキハ183系釧路車を用いた団臨程度でしか見る機会がありませんでした。


 そういえば「とかち」で使われていたキハ182形0番台の機関換装車・200番台も姿を消しました。改造の経緯については長くなるのでここでは割愛しますが、特徴は何と言ってもその音。換装されたN-DMF18HZ型エンジンは力行時に甲高いターボサウンドを発し、編成中でひときわ目立つ存在でした。ごく稀に「オホーツク」編成にも組み込まれていましたが、せっかくの600PSを路線条件の厳しい石北本線で活かせなかったのでしょうか‥‥。


一方JR貨物鷲別機関区でも、原色のDD51に3両の廃車が発生しました。


1099号機。

2005.03.12 9073レ 石北本線留辺蘂駅〜相内駅にて
EOS 7s+EF75-300mm F4-5.6 IS USM FUJICHROME TREBI 100C


1155号機。

2007.10.13 苗穂工場にて(一般公開時)
FinePix F11


1159号機。

2006.11.18 8073レ 石北本線留辺蘂駅〜相内駅にて
EOS 7s+EF28-135mm F3.5-5.6 IS USM FUJI SUPER 400FT


 近年、石北臨貨で原色機同士のPPはなかなか見られなくなっていますが、来シーズンからはその機会がさらに少なくなりそうです。