BLUE IN RED

 それまで原色(未更新)機と、エンジンを換装してDF200とお揃いの塗装をまとった「B更新」機で占められていたJR貨物北海道支社のDD51に、車体側面を紺色、前面をクリーム色に塗り分けたものが現れたのは今からちょうど5年前、2003年4月のことです。
 本州地区で活躍するJR貨物DD51やDE10に対しては前年(2002年)から順次施工されていましたが、これは既存のエンジンを活かしつつ(もちろんオーバーホールなどは施されているでしょうが)、劣化した補機類を交換してリフレッシュした「A更新」機で、北海道ではDD51-1165号機が第1号となりました。



2003.09.06 8557レ 石北本線金華駅〜西留辺蘂駅にて
EOS IX E(APS)+EF24-85mm F3.5-4.5 USM FUJI nexia 400


 その後、このA更新工事は1166・1147号機にも施され、赤系統が多数派を占める北海道の貨物用ディーゼル機関車の中で彼らは文字通り「異色」の存在でした。


↓見辛いですが青A更新同士(1166+1147)のプッシュプルです。

2005.09.18 8072レ 石北本線留辺蘂駅にて
Nikon COOLPIX SQ


 ところが、本州では2004年から、北海道では2005年秋に施工された1146号機から、A更新機の塗色は赤系統にガラッとイメチェン(古)します。翌2006年初頭には1156号機も赤A更新色となり、「既存の青A更新も次期全検で赤系統に塗り替えられる」との噂がチラホラ聞こえ始めたのもこの頃でした。



(再掲)2008.01.06 8072レ 石北本線・相内駅〜留辺蘂駅にて
Nikon D200SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC


 そして1165号機の青A更新施工から5年、ついにそれが現実のものになったようです。苗穂工場に検査入場していた1165号機が先日、赤A更新色となって出場したとのこと。青→赤へ移行した理由は明らかでないものの、視認性に難があったためとも言われています。正直、自分も初めて実車を目にした時は「何だかパッとしない色だなぁ」と感じたものですが、それなりに馴染みのある塗色だっただけに、ちょっと残念な気がするのも事実。
 塗色変更やDF200の増備に加え「北斗星」の減便で今後、貨物用・旅客用とも動きがありそうな北海道のDD51。R○誌みたいに煽るつもりはありませんが、撮れるうちに撮っておくべきなのは間違いないようです。


BLUE IN RED

BLUE IN RED

 タイトルの元ネタは1997年にリリースされたT-SQUAREのアルバム。1991年の「NEW-S」以来、フロントマンを勤めてきた本田雅人(Sax)が最後に参加したアルバムです。


6月のツアー、何となく予想してはいたけどやっぱり本田さん来ないのかぁ‥‥(´・ω・`)