リバイバル急行「天北」

 現在、宗谷本線には札幌〜稚内間を結ぶ「スーパー宗谷」2往復と「サロベツ」1往復、計3往復(定期のみ)の特急列車が運転されていますが、2000年にこれらの特急が走り始めるまでは、札幌〜稚内間に「宗谷」「サロベツ」「利尻(夜行)」の3往復と旭川稚内間に「礼文」が1往復、計4往復の急行列車が運転されていました。
 また、今でこそ宗谷本線が道北へ向かう唯一の鉄路となってしまいましたが、かつては音威子府で宗谷本線から分岐し、オホーツク海側の浜頓別・猿払を経由して南稚内で再び宗谷本線と合流する「天北(てんぽく)線」も存在しました。札幌〜稚内間の急行列車のうち「天北」1往復がこちらを経由し、天北線廃止後にこれを宗谷本線経由としたのが「サロベツ」です。



2001.12.23 9402D 宗谷本線・風連駅にて
EOS IX E(APS)+EF24-85mm F3.5-4.5 USM FUJI nexia 200


 2001年にはキハ40-758+キハ40-764(キハ12-23「ぽっぽや号」)の首都圏色コンビで、旭川稚内間に「礼文」のリバイバル列車が走りましたが、今年はJR北海道旭川支社20周年企画として、「礼文」「天北(但し宗谷本線経由)」のリバイバル列車が再び旭川稚内間を走る事になりました。往路の19日(土)は「礼文」、復路の20日(日)は「天北」のヘッドマークを掲げての走行で、自分は20日に出撃してきました。


 途中、和寒駅に赤いDEの頭が見えたので立ち寄ってみると、昨年から(時刻表に載らない)団体専用列車になってしまった「塩狩峠さくらノロッコ号」が休んでいました。専用機のDE15-1534号機はまだ検査中らしく、先頭に立っていたのは2511号機。

2007.05.20 宗谷本線・和寒駅にて
FinePix F11


 下り列車と交換する風連駅で「天北」を出迎えます。車両はキハ54形の元急行仕様車528・529で、かつて「礼文」で実際に使われていたものです。

2007.05.20 9404D 宗谷本線・風連駅にて
FinePix F11


 列車はほぼ各駅に停車していただけでなく、和寒塩狩では30分も停車時間があり、春の交通安全運動期間中でも安心して比較的のんびりと追っ掛ける事が出来ました。


塩狩では満開の桜が出迎えてくれました。

2007.05.20 9404D 宗谷本線・塩狩駅にて
FinePix F11