2代目(1998〜2006)

バックの山は羅臼岳です。

2005.08.06 国道334号線(知床横断道路)にて
Nikon COOLPIX SQ


 事故廃車となった初代の後を受け、2代目として就役したのが1998年式フォルクスワーゲン・ポロ2ドア(E-6NA前期型・1,600cc・5MT)。ボディーカラーはシャガールブルーです。
 実は事故を起こす前からクルマの購入を考えていて、次は本場ヨーロッパのコンパクトカーを‥‥と言うことでこのポロの他にオペルヴィータも候補に挙がっていましたが、結局は質実剛健さを感じさせる角張ったスタイルと、輸入車では貴重なレギュラーガソリン仕様ということが決め手となりました。
 エンジンは1,600ccの排気量ながら75psで、数値的には同排気量のシビックやレビン/トレノの半分以下しかないばかりか、1,300ccのマーチ(79ps)にすら負けています。それでも走らせてみると意外に軽快で、走行安定性の高さはさすがドイツ車! 全長わずか3.7mのクルマに乗っていることを忘れさせるほどでした。ただ、回すとマーチに負けず劣らずやかましいエンジンではあります。燃費は冬が12〜13km/L、夏は15〜16km/Lで、走り詰めでタンクを一日で空にするような使い方では17km/Lに達することもあり、今出来のコンパクトカーには敵いませんがまずまずだと思います。
 このタイプ(6N前期型)は2ドアMTの他、2ドアと4ドアのATがありましたが、MTはエアコンこそ付くものの装備が非常に貧弱で、ATで標準となる装備のうちオーディオはオプション(マーチから移植したものを使用)、パワーウインドウや集中ドアロックはオプションですら選べず、窓を開けるときは当然「手回しクルクル」です。6N前期型が日本に輸入されたのは1996〜1999年ですが、MTは一足早く1998年を最後にカタログ落ちしてしまいました。輸入台数も少ないらしく、実はレアなクルマだったりします(笑)。6Nポロは2000年からビッグマイナーチェンジを施された後期型にスイッチしましたが、2002年からはフルモデルチェンジした9Nに取って代わられています。


 気に入っているクルマですが、チューバを始めてからは不便を感じることも多くなりました。何せ小さいクルマなので楽器を積むには手狭で、トランクの床面がバンパーより低いため、楽器の出し入れでは前屈みの姿勢を強いられ腰に来ます。加えて撮り鉄で林道を走る機会が増えると、ポロではすぐにリップスポイラーをひん曲げたり腹をこすったりしてしまい、近年の多雪傾向も考え合わせるとやっぱり股下の高いヨンクが欲しい‥‥と言うわけで初代・2代目と続いたコンパクト路線から離れ、3代目ばたばた号にはやや大柄なSUVを選びました。
 今日(9月6日)現在、ポロの走行距離は約195,500km。早ければ来週にも訪れるであろう退役の日まで、無事に走り続けて欲しいものです。