石北本線の合理化

7/22付道新朝刊より

 北海道新幹線新函館北斗開業を来年に控える一方で、在来線は(元々は自分で蒔いた種とはいえ)退潮傾向ばかりが目立ってパッとしないJR北海道。先月下旬に留萌本線の廃止を検討していることが報じられたのに続き、今月に入ってから根室本線芦別・赤平、室蘭本線鷲別の各駅を無人化し、石北本線金華・下白滝・旧白滝・上白滝の各駅を廃止する方向であることが明らかになりました。


下白滝駅。


 対象とされる石北本線の各駅はすべて「オホーツク」に乗っていると通過してしまう駅で、どれほどの人が日常的に利用しているのかは分かりませんが、現行ダイヤで1日に停車する列車は下白滝・旧白滝が上り3本・下り1本で、上白滝に至っては上下各1本ずつしかありません。上川〜白滝間の各駅の中で唯一、2001年7月ダイヤ改正を生き抜いた上白滝(他の奥白滝・中越・天幕は廃止)。当時は少なからずいたであろう利用者が、現在は皆無になってしまったのでしょうか。かつては東の下白滝から西の奥白滝まで、名前に「白滝」を含む駅が5つも連なっていましたが、この廃止案が現実のものとなれば“本家”の白滝が残るのみとなります。
 一方、金華は全ての普通列車が停車するほか、北見方面から来て折り返す列車が1日に3本ありますが、実際にまとまった利用があるのは一つ北見寄りの西留辺蘂までで、同駅が棒線駅で折り返しが出来ないため金華まで走らせているというのが実情のようです。下白滝と金華は交換設備があるため、奥白滝や中越のように旅客営業を廃止して信号場に格下げされることも考えられますが‥‥列車本数まで削減されればそれすら不要になってしまいかねません。


この撮影場所を「丸瀬布駅〜白滝駅」と書く日がやって来るのでしょうか。

(再掲)2014.08.16 13D「オホーツク3号」 石北本線旧白滝駅〜下白滝駅にて
EOS 50D + SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO



赤い羽根共同募金webサイト
日本赤十字社webサイト