どうなる「オホーツク」

4月13日付道新朝刊

 JR北海道が特急「サロベツ」「オホーツク」の運行縮小を検討していることが、4月12日付の北海道新聞で報じられました。理由はやはり車両(キハ183系)の老朽化で、厳しい経営環境で車両更新もままならないため、区間短縮や減便が検討されているようです。


↓JRからもプレスリリースが出ていました(PDF)。
http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160413-1.pdf


 「サロベツ」はともかく「オホーツク」は、他路線を新系列に追い出されたキハ183系のいわば墓場「最後のご奉公の場」。昔からお古をお古で置き換えるだけで集客に結びつくようなテコ入れはなされず、ましてや最近のJRの露骨な“新幹線贔屓”を見れば容易に諦めも付こうというもの(割と冷静)。むしろ驚いたのは翌13日付の同紙に載った「性急だ」「寝耳に水」という沿線の首長や観光関係者の言葉。


ちょっと危機感なさすぎじゃね?


自ら率先して利用を呼び掛けるどころか、逆にJRに見切りを付けて道路クレクレに‥‥(ごにょごにょ)


現在、札幌〜北見・網走間には都市間高速バス「ドリーミントオホーツク」が運行されていますが、

  • 本数が多く夜行便もある
  • 座席が1脚ずつ独立していて隣に気を遣わずに済む(※後席の一部は2人掛け)
  • エンジンが後部にあって比較的静か
  • 料金が安い
  • 所要時間はあまり変わらないか早着することもある(※行楽シーズンには渋滞で遅れることもある)

 JRに比べて以上のような優位性があります。逆に劣っているのは札幌の乗車・降車場所が違うことと、繁忙期の定時性くらい。実は自分もB吹の練習後にB町バスターミナルから夜行の「ドリーミント」で札幌に行ったことが何度かありますが、JRの札幌往復限定きっぷが札幌〜北見で12,340円なのに対して、B町発着でも往復10,850円(北見発着10,050円)。


JRが「沿線への配慮」で区間短縮(旭川で乗り換えが必要?)や減便にとどめたところで、もはやバスに対抗する力はありますまい。


今回浮上した案を「オホーツク」、ひいては石北本線「廃止フラグ」と捉えるのは早計なのでしょうか‥‥。



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